スキーブーツは自分の足の形状や滑りのスタイルに合ったものを選ばなければなりませんが、それはメーカーによっても異なってきます。
自分の足や滑りのスタイルと相性の良いメーカーがわかっていればいいのですが、まだそういったブーツに出会えていないという人も多いのではないでしょうか
そこでこの記事では、スキーブーツの選び方や人気メーカーを一覧でご紹介いたします!
目次
スキーブーツの選び方のポイント
スキーブーツ選びにはいくつかの押さえておきたいポイントというものが存在します。
基本的な部分を押さえた上で、好みのデザインを選ぶようにしましょう。
フィット感が最優先
まずは何よりも自分の足にフィットするかどうかです。
足に合わないブーツは疲れやストレスの原因となってしまうため、デザインよりも何よりも、まず第一に考えるようにしましょう。
ショップで試着するときは、そのまま履くのはもちろんですがシェルから外したインナーだけで履いてみることもおすすめです。
普段履いている靴は多少サイズに余裕のある方が履きやすいかもしれませんが、スキーブーツの場合はなるべくジャストサイズのものを選びましょう。
サイズに余裕があると、ブーツの中で足がズレて滑りに影響が出たり足の怪我の原因になったりすることもあるので注意が必要です。
レベルに合ったフレックス
次に重要なポイントはシェルの硬さを表すフレックスです。
着脱が楽なのは柔らかいシェルですが、それだけで選んでしまうと滑りに影響が出てしまうことがあります。
上級者になるほど柔らかいシェルでは滑りに物足りなさを感じるようになるので、自分のレベルやスタイルに合わせてフレックスを選ぶようにすると良いでしょう。
フレックスは数値で硬さが表されているので、下記を参考にしてみてください。
初級者 | 中級者 | 上級者 |
---|---|---|
初級者は柔らかいブーツの方が履きやすく扱いやすいため、フレックスは100未満の硬度がおすすめです。 | 中級者は100~110程度のフレ ックスがおすすめですが、滑りに行く頻度が高い人は上達も早いので110以上でも良いでしょう。 |
足元を固めて高速滑走にも対応したい上級者は、迷うことなく110以上を選びましょう。 |
これらを踏まえた上で、自分好みのブーツを選んでいくことになります。
続いて現在人気のあるスキーブーツメーカー10選を一覧でご紹介するので、ブーツ選びの参考にしてみてください。
Salomon(サロモン)
サロモンは日本人向けに日本人の足にフィットするブーツも手掛けているだけに、履きやすさでは非常に人気のあるメーカーです。
万人に好まれるタイプの設計が多いこともあり、スキー場でも非常によく目にするメーカーです。
初心者でブーツの選び方がわからない人でも、まずは試しに履いてみるべきメーカーだといえるでしょう。
Tecnica(テクニカ)
テクニカは多くの一流ブランドを傘下に収め、世界最大級のスキーブーツメーカーとして君臨しています。
1973年には「バイ・インジェクション製法」による、世界初のプラスチック製スキーブーツ「TECNUS(テクナス)」を発売したという輝かしい歴史もあります。
安定した技術力で、品質面では安心できるメーカーです。
Nordica(ノルディカ)
テクニカグループのメーカーでもあるノルディカは、70年以上の長い歴史のある老舗メーカーです。
「最高のパフォーマンスを発揮する製品を供給する」という理念の基、常に情熱を持って製品開発に取り組むメーカーです。
Atomic(アトミック)
アトミックは1955年にスキー板の製造から始まったメーカーです。
歴史は長く、その過程でビンディングメーカーやブーツメーカーを次々と吸収し、自社ブランド化して現在に至ります。
老舗メーカーなだけに品質面は安心して使用することができるでしょう。
Head(ヘッド)
ヘッドはアメリカで誕生し、現在はオランダに本社を置くスポーツメーカーです。
スキーやスノーボード用品全般を中心に、テニス用具やその他スポーツウェアを取り扱っています。
スキー用品では板やウェアも人気が高く、スキー場ではよく目にする有名メーカーです。
Lange(ラング)
ラングはレーサー志向の強いブーツが特徴的ですが、ブーツの幅が狭くて硬いため日本人の足型にはあまり向いていません。
一時期日本でもブームになりましたが、やはりブーツの形状が日本人向きではないこともあり、現在ではそのブームは落ち着いています。
Full Tilt(フルチルト)
フルチルトは操作性と快適性に優れたブーツが特徴のメーカーです。
足にフィットすることにこだわりを持って作られているだけに、ブーツの履き心地には多くのスキーヤーから高い評価を得ています。
フィット感はブーツ選びでは何よりも大切なことなので、どんなレベルのスキーヤーにもおすすめできるメーカーです。
Scarpa(スカルパ)
スカルパとはイタリア語で「靴」を意味します。
1937年に創業したスカルパ社は元々は頑丈な靴を製造するメーカーでした。
その長い歴史の中で靴作りのノウハウをスキーブーツの開発にも発展させてきました。
カラフルなデザインのブーツが多く、ポップなカラーリングを好む人には特におすすめです。
ROSSIGNOL(ロシニョール)
ロシニョールはフランスの老舗有名メーカーです。
1907年からスキー用品を製造しており、その歴史の長さは世界的に見ても珍しいほどです。
多くのオリンピック選手がロシニョール製品を愛用してきた歴史もあり、ブーツを含めすべての面で信頼できるメーカーなのは間違いありません。
REXXAM(レクザム)
レクザムは1993年に創設の国産メーカーで、日本人の足にフィットしやすいブーツが多いことで人気を得ています。
元々は電子部品メーカーだった企業が、スキーから撤退したヤマハのスキー部門の人材を得ることで立ち上がったという過去があり、根底にはヤマハイズムが残っているメーカーともいえるでしょう。